過剰な無料サービスからの脱却! 若手IT起業家は変わった!! 中小企業家同友会東葛支部9月例会報告

無料?有料? サービスのボーダーラインを探る ~若手IT起業家に立ちはだかる壁~ 

上記のタイトルにて9/25に東葛支部例会では、当支部会員の(株)Circle 代表取締役 蔭山氏による体験報告がなされました。
 
なんとプレ報告を3回もやるという異例の意気込みでのぞんだ、報告当日。蔭山氏の創業から現在までの悩みが赤裸々に語られました。
報告内容の概要はこちらをご参照ください。

お客様に喜んでもらいたい!

蔭山氏の経営方針はこれにつきます。
しかし、【お客様のために】
『低価格』
『実務以外のことでも何でもやる』
『夜中でも電話に出る』
『相談があればすぐに駆け付ける』
『ホームページを納得いくまで何度でも修正する』

確かに【お客様は喜びます】 だって、無償でやってくれるんだから。
結果、蔭山氏は制作の遅れやクレームによる返金要求など事業運営自体が厳しい状況になってきます。
 

行き過ぎたサービス=当たり前のサービスと思われる。

要はお客様のためにと思い一生懸命やってきたこと(サービス価値)が、お客様には全く理解(認知)されていなかったんですね・・・
創業当初から大事にしていた想い【お客様のために】が事業ではなく、ボランティアになってしまっていた。

1年半ほど前に同友会に入会し、周りの先輩経営者のアドバイスを受けて、蔭山氏は変わろうとしています。
もちろん変革を始めたばかりなので、少数のお客様にしか「サービスは無償ではないんですよ」と言えてないようですが、報告終盤、蔭山氏の表情は晴れ晴れとしていたように思えます。

 
グループ討論後の発表では
・無償だろうが有償だろうが、お客様が求めていることが商品・サービスの価値であり、先ずは『お客様の求めていること』を探り、認識することが大切ではないか。
・「無償サービス」って売り手側のエゴで、「それ」も含めて選ばれているならばそれが売るべき商品・サービスだ。「それ」が無くても売れるなら別売りすればいいだけ。
・無償・有償にかかわらず、「商品・サービスの価値」を明確にお客様に伝えることが大切じゃない。
・確かに創業当初って顧客離れが怖いから、なかなか言い出せないんだよね。

そんな報告がなされ、盛り上がりの中、例会は幕を閉じました。

最後には千葉同友会の1年で最大のイベント『第43回 千葉県経営研究集会』の案内が実行委員の佐々木氏(松戸支部)、板谷氏(千葉西支部)からありました。

研究集会の申し込みはこちらから